混沌の坩堝

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個人的にクソだと思ったバイトの話

こんばんは。

今日はこの記事を読んで下記のようにコメントしていたら、かつて勤めていた仕事を思い出しました。

www.huffingtonpost.jp

 

「移民政策はとらない」としつつ外国人受入れを拡大し続ける、という最悪の移民政策

トップコメに東京の外国人バイトの話があるけど大阪も割とそんな感じになってる。観光客が多く訪れる場所は大体こんな感じね。さらには病院のシーツ洗浄などの汚れ仕事も同様なのでこの流れはまず止まらんだろう。

2018/03/05 22:23

今回はその時の話をしようと思います。

一部詳しい場所や詳細を伏せていますが大体事実です。

口調が違うのは当時の覚書を元にコピペしたためです。今思い出すと1から書くどころかコピペを手直しすること自体、かなりのエネルギーを要しますからできれば思い出したくないです。

それではどうぞ。

 

 

発端はとある同人イベントに参加する予定だったのだが、お金が足りるかどうか心配なので派遣に登録したり短期バイトに応募したりするがことごとく落ちたり、飼い殺しのような待遇になる中、1つの企業の面接に受かった。
道に迷って面接に15分遅刻したのにも関わらずにだ。


その企業はあちこちの病院や施設の間で毛布やシーツの入搬出と洗濯を行う企業。
・時給は900円で、10日間勤め上げた後は950円
・作業内容はシーツの入搬出と仕分け
勤務は7日から28日まで、9時から17時までの7時間勤務。

受かった後、面接に落ちまくる自身がその場で受かった事に不信感を持ちつつも家族に背中を押されるが、嫌な予感がしたので9時から15時までの勤務に変更してもらう。

そして当日、嫌な予感は的中した。

 

当日、契約書を書くために早めに出勤し、制服を支給されつつ契約書を見た所
「研修期間の時給は885円」との記述と給与は振り込みでなく当月末日に現金による手渡しという説明が加わった。
これではいざという時に逃げても金をもらいづらい。

さらにタイムカードを支給され、記録する機器近くの従業員名簿を見ると中国人が多いことに気づく。
これはおかしい。1人や2人ならともかく数が妙に多い。

疑念を抱きつつもとりあえず更衣室で制服(トレーナーのような服だった)に着替え、業務に就いた。

 

作業場に付いて従業員の人たちと軽い挨拶と自己紹介を行い、教育係になった従業員(勤務半年、転勤でその地に来て1か月)の人に指導を受けながら、軍手をはめ、病院の使用済みシーツの仕分けと整理をしていると、袋が山積みになった什器がやってきて入院患者の衣類の仕分けも行うことになった。

 

ゴミ袋の中に詰められた使用済みの衣類。袋を破いて仕分けを行う中で、小さなビニール袋に詰められた衣類を複数見つける。
教育係の人が「それは酷い汚れが付いたもので、袋を破いて仕分けするもの」だと説明してくれた。

 


言われた通りにしていくと突然強烈な臭いが立ちこめた。糞の臭いである。
そういうものは作業場で用意している黄色いビニール袋に詰めて分けるが、ある程度溜まっていないといけないのか、それとも時間がもったいないのかその場に口を閉じずに置いておかれ、辺りは依然として激臭に包まれる。
しかし教育係の人を初め、周囲の従業員は鼻を摘むどころかマスクすら付けず平然と作業を続けていた。

ここまで始まってまだ2時間も経っていない。この時点で帰りたかった。

 


鼻をピリッとさせる臭いの下で衣類の仕分けを終え、昼休憩までシーツの仕分けを行って休憩に入った。

その際に食堂(机と椅子があるだけ)の場所で食べても良いし、もちろん外で食べても良いとも説明を受けた。
もちろん自身は後者を選んだ。一時的にでもいいので一刻も早くこの場から離れたかったからだ。

自転車に乗って約10分ほど歩いた先にある、すき家に行って昼食を食べた。
後から考えるとこれはちょっとしたバイオテロといっても過言ではなかった。

 

苦痛そのものであった作業時間に比べ、癒しの休憩時間は短い。
ご飯を食べて少し休むと作業再開まであと10分。急いで作業場に戻った。

 

昼からの作業はキャンプ用具一式が入りそうな大きなナイロンの袋を患者の衣類が入っているものと、シーツが入っているものに大別して、山に積み上げていくものが時間の大半を占めた。
そうこうしているうちにシーツの詰まったナイロン袋の高さは1mを超えた。

教育係に聞くと、「今日のノルマのようなものは課されていないが、ピークが近いのでできるだけたくさん処理していかないといけない」のだそうだ。

 


どうしてか?
聞くにシーツの方は病院のみならず、キャンプ場のコテージやホテルで使われるものもあるために、この時期需要が高まっているとのことだった。

赤茶色のシミが付いているのもありますねぇ!とつぶやきながらも心を無にして作業を続けていると唐突に「トラックが来て患者の衣類が来たから仕分けてくれ」との指示があり、別の高台にある作業場で教育係と共にその仕分けを行うことになった。

 


先ほどまで働いていた作業場は風通しが悪かったが、向かった先の作業場は更に悪かった。
窓が一つしか開いていなかったからである。

指示通りに作業を進め、衣類のポケットから時折落ちてくる小銭を(相手先の病院に返すために)封筒に入れながら、糞便の付いた衣類の臭いに心の中で悶絶しながら教育係とマスク越しに気持ち大きく雑談をして苦痛を紛らわせた。

「(便の臭いに対して)換気はしてあるけどねぇ」

 

雑談を続け、少しづつ教育係と打ち解けていった。

「(こういう仕事をしていて)病気とかにならないんですか?」
「大丈夫、次に掛かったときは間違いなく死ぬから」

どういう事なのだろうか。踏み込んで私は聞いた。

「原因は分からないけど免疫に異常があって、医者からはガンにかからないけど病気したら大変なことになると言われた
大丈夫、仕事をしていたら強くなる」
自殺志願者の方なのでしょうか、と思った。

 


そうこうしているうちに仕分けが終わり、教育係は仕分けした衣類を満載した什器を押してエレベータで下の階の洗濯場に運び入れている間、自身は衣類の入っていたナイロン袋の数を数え、何袋あるか紙に記し、袋に貼り付ける作業を行った。

円滑に再利用するためである。ちなみに前に書いたゴミ袋も再利用する。多少破れていても問題なく使っていく。

こうして15時を知らせるチャイムが鳴り、教育係が戻り他の作業員と3人で「休憩かな・・・いや君は5時じゃなくて15時までだったね」と会話をして今日の仕事は終わった。

 


そこから先はあっという間だった。
タイムカードを上下逆に押し間違えたり、更衣室の場所が分からなくて他の作業員に案内してもらったりしてようやく着いた。
朝には分からなかったがすぐ近くに洗濯機械があるので出入り口付近は結構暑かった。一体どういう間取りなんだ。工場の設計者は謹んで腹を切るべきだと思う。

 

着替えを済ませた。しかしすぐ帰ろうという気にはなれず、1時間ほど更衣室でスマホを弄りながらうずくまった後、1つの考えが浮かんだ

――この仕事は辞めよう

採用してくれた社長や教育係の人たちには悪いと思ったが、彼らの感覚には付いていけず、作業場付近にある事務所に着いた後は制服を持っていき、出迎えてくれた事務員と社長に頭を下げて「給与はいらないから辞職する」旨を伝えて帰路に着いた。

 


社長から理由を尋ねられたが「申し訳ない」「上手く説明できないが」などと言いながら頭を下げて口頭での辞職願を受けさせた。
ここは職場で上下関係があって無理な話なのもあったが、環境があまりにもどうしようもなく多少改善されたところでどうにもならないとも思ったので理由は言えないし、言う必要は感じなかった。

二度と務めたくない会社だった。が、病院や各種施設が求めている限り仕事は無くならないであろうしそんな環境がこれからも続いていくだろう。
二度と行くか。

 

これ書いている途中、しばしばあの作業所での便の臭いがした。

 

 

これにてこの話はお終いです。お疲れ様でした。

ブラックバイトというのは色々なところで話を聞いていましたが、自分が体験してなおかつこうしたタイプのものは新しく感じたので今でも心に残っていますね・・・